Simulink® とのインテグレーション


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プロセッサインザループ(PIL)シミュレーション
TRACE32 PIL
Simulink内でのデバッグ


Simulink® とのインテグレーション
  ハイライト
Simulink 用 JTAG ベースの PIL(Processor-In-the-Loop)テスト
自動生成/手書きコードの双方に対応
プラグアンドプレイターゲットのサポート
バーチャル/ハードウェアベースのターゲットテスト対応
多くのツールチェーンエコシステムに対応
サポートチップ
 66AK2E02, 66AK2E05, 66AK2G02, 66AK2G12, 66AK2H06, 66AK2H12, 66AK2H14, 88F3710-A0, 88F3710-Z1, 88F3720-A0, 88F3720-Z1, 88F6707, 88F6710, 88F6720, 88F6810, 88F6811, 88F6820, 88F6821, 88F6828, 88F6W11, 88F6W21, 88F7020, 88F7040, 88F8020, 88F8040, 88MW320, 88MW322, 88Q5050, 88Q5072, 88Q5151, 88Q5152, 88Q5192, 88Q6113, A20, A2F060, A2F200, A2F500, A31G111GR, A31G111KN, A31G111KU, A31G111LU, A31G112CL, A31G112GR, A31G112KN, A31G112KU, A31G112KY, A31G112LU, A31G112SQ, A31G122CL, A31G122GR, A31G122KN, A31G122SQ,
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Support
テクニカルサポート



 

プロセッサインザループ(PIL)シミュレーション


    

PIL は、モデルベース設計において、下記の 2 つの重要なコンセプトを実現します。

  • システムの基本要件を満たした検証可能なモデル
  • モデルとソフトウェアの回帰テスト

PILは、単体テスト中のエラーや、設計上の欠陥を早期に検出するための強力な手法です。 PIL を利用して、可能な限り実ターゲット環境に近い環境で、ソフトウェアを検証することができます。モデルレベルにおけるテストケースは、モデルおよびオブジェクトコードの機能等価性が保証され、テストケースすべてを再利用可能です。

PIL シミュレーション中、モデルはターゲット上のオブジェクトコードと通信します。新しいテストケース毎に、ターゲットの内部ステート、ターゲット上のパラメータは初期化されます。各シミュレーションのステップ毎に、アルゴリズムの入力、出力が更新され、ターゲットとモデル間で転送されます。PIL を利用した検証は、下記のような様々なプラットフォーム上で実行することができます。

  • 製品版ハードウェア上
  • 評価ボード上
  • 仮想ターゲット上
  • コア/インストラクションセットシミュレータ上

PIL が正常に運用されている場合、ホストコンピュータ上のソフトウェアインザループ(SIL)テストと比較して、テスト結果の信頼性が大幅に向上します。この手法は、ISO 26262-6 (9.4.6)規格に適合したテスト手法になります。

 

TRACE32 PIL


    

Simulink には、PIL テストのセットアップを合理化するため、カスタマイズ可能なワークフローが用意されています。TRACE32 PIL は、この Simulink のプラグインとして提供されます。Simulink と TRACE32 PIL の組み合わせは、様々なターゲットプラットフォームをサポートしています。TRACE32 PIL により、TRACE32 のすべての機能をモデルベースのテストに利用できるようになります。この TRACE32 PILは、既存のツールチェーンにシームレスにインテグレーション可能です。

主要機能は以下の通りです。

  • プラグアンドプレイターゲットサポート
  • 自動生成/手動記述コードをサポート
  • 各種ツールチェーン用ビルトインサポート
  • IEC 61508 規格に準拠した単体テスト
  • オンザフライデバッグ

MATLAB R2010b 以降のバージョンでテスト済み

ハードウェアベースの検証

TRACE32 は、以下の主要アーキテクチャを含む約 80 のマイクロプロセッサ/アーキテクチャに対応しています。

  • TriCore
  • Power アーキテクチャ
  • RH850
  • Arm/Corte

ベースモジュールとアーキテクチャ専用プローブの組み合わせにより、ツールチェーンの再利用と、異なるターゲット環境への移植の容易性を実現しています。

PIL テストの間、TRACE32 はモデリング環境により抽象化レイヤーとして機能します。このため、ターゲットに対して一貫したアクセスが可能となり、ホスト、ターゲットそれぞれで専用の I/F を準備する必要がありません。また、基本的なデバッグ機能を備えたターゲットは、モデルベースでのテストにおいてもプラットフォームとして活用できます。さらに、TRACE32 が備える高度なデバッグ、トレース機能のすべてが利用できるようになります。

テストの仮想化

TRACE32 は、バーチャルなプロトタイプ、コアシミュレータ、ターゲットサーバなどのデバッグフロントエンドして利用することができます。共通の仮想化インタフェースにより、統一された GUI によりユーザに一貫したデバッグ環境を提供しています。

インストラクションセットシミュレータは、サポートしているほとんどのマイクロプロセッサアーキテクチャで利用可能です。

単体テスト

現在の安全性基準においては、単体テストが非常に重要視されています。しかし、コンピュータ上のみの単体テストは、実ターゲット環境上での検証の適切な代替にはなり得ません。このような単体テストプロセスにおける不十分な検証は、開発プロセス全体の検証時間、および費用の増加につながる可能性があります。

TRACE32 PIL は、IEC 61508 規格および、その関連規格(ISO 26262、DO-178C、EN 50128 など)の要件に準拠した単体テストのフレキシブルなソリューションです。さらに、Simulink の広範な単体テストフレームワークと互換性を持っています。

  • EZTEST® - Simulink & Stateflow によるテスト駆動開発

ワークフローのカスタマイズ

TRACE32 PILは、S-Function、Variant Subsystem などの基本ブロックのみに依存する柔軟なワークフローを提供しています。また、各種ブロックライブラリの利用も完全にサポートされています。このコンセプトにより、MATLAB およびコードジェネレータのバージョンへの依存性を低くしています。ワークフローは、グラフィカルユーザーまたは組み込みのコマンドラインインタフェースを介して完全なカスタマイズが可能です。

PIL テスト用のモデルの準備として、ターゲット通信のためのダイナミックインタフェースが自動的に補完され、ターゲットコードの構築後、ターゲットにロードされます。TRACE32 ユーザーは、コードジェネレーターとクロスコンパイラーを自由に選択できます。

ダイナミック PIL インタフェース

    

既存のソリューションが、PIL テストに適したインタフェースの生成するために、あらかじめ作成されたフックに依存しているのに対して、TRACE32 PIL では、まったく異なるアプローチを採用しています。また、手書きのソースコードをサポートできるようにするために、プラグインはモデルとソースコードの両方のインタフェースに対応したパーサーを備えています。このアプローチでは、インタフェースの分析を行い、ユーザーによる任意のインタフェース構成を可能にしつつ、動的にインタフェースを生成します。この最新のデバッグインタフェースの効果的な機能を利用し、TRACE32 PIL では、オブジェクトコードを再コンパイルすることなく、すべてのモデルパラメータを調整可能にしています。

インタフェース設定時に、ユーザーはソースコード関数とモデルのコールバックや変数のマッピングをカスタマイズすることができます。その後、モデルのコールバックを、関連する関数呼び出しやパラメータ初期化に変換するためのラッパー関数がマッピングデータから生成されます。このアプローチの強みは、コード生成プロセスへの依存性を最小限に抑えられることです。TRACE32 PIL がサポートしているコードジェネレーターは、次のとおりです。

 

Simulink内でのデバッグ


    

TRACE32 インテグレーションにより、Simulink モデル とTRACE32 間のネイティブデバッグが可能になりました。モデル要素を選択すると、TRACE32 内で関連するソースコードセクションに素早く遷移することができ、その逆も同様に遷移可能です。さらに、ブレークポイントを設定することにより、モデルレベルで実行されるシミュレーションをターゲット上のコードと同期して実行することが可能です。





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Last generated/modified: 24-Mar-2023