TRACE32 アプリケーションの起動時に、PRACTICE スクリプトを自動的に実行します(オートスタート)。
TRACE32 ビルド99518以前のオートスタート
ビルド 99518 までの TRACE32 では起動時に1つのスクリプトだけを実行していました。
- 個々の起動スクリプトがコマンドライン(またはT32Start)で指定されている場合、このスクリプトのみが実行されます。(t32.cmmは実行されません)
- コマンドラインで起動スクリプトが指定されていない場合、現在のワーキングディレクトリ上の t32.cmm ファイルが実行されます。
- 起動スクリプトが指定さず、ワーキングディレクトリに t32.cmm がない場合、TRACE32 システムディレクトリ(通常はC:\T32)内の t32.cmm ファイルが実行されます。
2017年8月以降の t32.cmm では、以下の順でスクリプトを検索、実行します。
- TRACE32 システムディレクトリ(~\)下の system-settings.cmm
- ユーザディレクトリ(Windows %APPDATA%TRACE32 または、 ~/.trace32)下の user-settings.cmm
- カレントディレクトリ下の work-settings.cmm
TRACE32ビルド99519 (2018年8月 リリース)以降のオートスタート
ビルド 99519 以降の TRACE32 では、起動時に次のようにスクリプトを実行します。
- TRACE32はまず、TRACE32 システムディレクトリ(通常は C:\T32)から autostart.cmm ファイルを実行します。
- autostart.cmm は通常、次のスクリプトを実行します。
- TRACE32 システムディレクトリ(~\)下の system-settings.cmm
- ユーザディレクトリ(Windows %APPDATA%TRACE32 または、 ~/.trace32)下の user-settings.cmm
- カレントディレクトリ下の work-settings.cmm
- 最後に、TRACE32 はコマンドライン、または T32Start.exe で指定されたスクリプトを実行します。
TRACE32 起動時に autostart.cmm ファイルを見つけられない場合(システムディレクトリに存在しない、コマンドライン、またはT32Start で起動スクリプトが指定されていない場合など)、以前のオートスタート動作に戻り t32.cmm を実行します。
autostart.cmm ファイルの内容は変更しないでください。また、すべてのソフトウェアアップデートにより autostart.cmm は上書きされます。
ユーザそれぞれの設定は、アップデート時に変更されない system-settings.cmm、user-settings.cmm、または work-settings.cmm ファイルに記載してください。
以前のオートスタート動作に戻すにはどうすればよいですか?
最新のオートスタートの使用を推奨しています。ただし、以前のものを使用する必要がある場合は、次の操作により実行可能です。
- オプション 1: TRACE32システムディレクトリからautostart.cmmファイルを削除することで、以前のオートスタート動作に簡単に戻すことができます。
ただし、 ソフトウェアアップデートによってautostart.cmmファイルが復元されることに注意してください。
- オプション 2: 次のようにするとautostart.cmmを削除することなく、以前のオートスタートと同様の動作をします。
- TRACE32システムディレクトリ(Windowsでは通常は、C:\ T32)からsystem-settings.cmmファイルを開きます。ファイルが存在しない場合は作成します。
- 次のPRACTICEコードをsystem-settings.cmmの一番上にコピーします。
IF (VERSION.BUILD()>=99519.)&&(PRACTICE.CALLER.FILE(1)==OS.FILE.ABSPATH("~~/autostart.cmm"))
(
PRIVATE &cmm ¶m
ENTRY %LINE ¶m
BookMark.RESet // Clear all bookmarks loaded via AutoSTOre in autostart.cmm
HISTory.SIZE 10. // Clear command history loaded via AutoSTOre in autostart.cmm
IF VERSION.ENVironment(STARTUP)!=""
&cmm=VERSION.ENVironment(STARTUP)
ELSE IF OS.FILE("./t32.cmm")
&cmm="./t32.cmm"
ELSE IF OS.FILE("~~/t32.cmm")
&cmm="~~/t32.cmm"
IF "&cmm"!=""
RUN "&cmm" ¶m
END
)
t32.cmm のオートスタートが停止したことを知らせるダイアログを削除するために何をすれば良いですか?
必要なユーザ定義の設定をt32.cmmからsystem-settings.cmm、user-settings.cmmまたはwork-settings.cmmに移動し、t32.cmmを削除(または名前変更)することを推奨しています。ただし、他にもオプションがあります。
- オプション 1: t32.cmmの削除または名前の変更
- オプション 2: コマンドラインでオプション "-s"を指定して起動スクリプトを指定するか、 "詳細設定> StartupScript"のT32StartでTRACE32を起動します。その起動スクリプトは空でも問題ありません。
- オプション 3: TRACE32ワーキングディレクトリ(通常はTRACE32を起動した場所のディレクトリ)にwork-settings.cmmファイルを作成または作成し、スクリプトの最後に次の2行を追加します。(存在する場合、"ENDDO"という行の前に)
IF (VERSION.BUILD()>=99519.)&&(VERSION.ENVironment(STARTUP)=="")
END // すべてのスクリプトを終了してダイアログを閉じる
PRACTICE スクリプトの自動実行を制限することができますか?
コマンドラインオプション --t32-safestartは、アプリケーションの起動後に PRACTICE スクリプトを起動しないように PowerView に指示します。
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