リモートでのデバッグ環境構築のヒント


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ホストPCとデバッガモジュール間の通信量削減 ヒント(VPN経由)
リモートデスクトップ接続
別ホストに USB 接続されたデバッガモジュール環境におけるヒント
高容量、高電力のターゲット電源制御のヒント




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  ここでは、リモート環境でデバッグ作業を行う必要がある場合に、TRACE32 を利用して、より便利でスムーズな作業を行うためのヒントをいくつか紹介しています。

  リモートデバッグで最も容易に思い当たる形態は、リモートデスクトップや、VNC を利用する環境です。この環境におけるスムーズなデバッグ作業の条件は、TRACE32 の GUI である PowerView と PowerDebug などのデバッガハードウェアとの間の通信が高速に行えていることです。
  高速な通信は、PowerViewを実行しているPCとデバッガモジュール間がUSBまたは、LAN により接続されていることで実現します。

  次に考えられる形態は、リモート PC 上で TRACE32 PowerView を実行し、VPN 経由で社内のネットワーク上のデバッガモジュールへ直接接続する環境です。この場合 TRACE32 PowerView とデバッガモジュール間の通信を最小限にする設定を行うことで、デバッグ作業をよりスムーズにすることが可能です。

 

ホストPCとデバッガモジュール間の通信量削減 ヒント(VPN経由)


  デバッガ操作にオンデマンドで対応し、最新のターゲット情報を表示するため、TRACE32ソフトウェアはデバッグハードウェア、ターゲットと常に通信を行います。VPNやインターネット経由でTRACE32を利用したデバッグ作業する場合、この通信を削減することでパフォーマンスが向上します。

SETUP.UpdateRATE <time> コマンド

  GUI に表示されるウィンドウの情報は、デフォルトで毎秒10回更新されます。プログラムの実行が停止している場合は、すべてのウィンドウに対して、プログラムの実行中は、ランタイムメモリアクセスが有効になっているすべてのウィンドウに対してこの更新が行われます。
  また、TRACE32は、ターゲットの実行/停止の状態も同じレートでポーリングしています。

推奨設定
- 現在の作業に必要のないウィンドウをすべてクローズ
- 更新レートを低減 (コマンド例: SETUP.UpdateRATE 1.s)

注意
- 上記設定により、すべてのウィンドウの更新が遅くなります。

MAP.UpdateOnce <アドレス範囲> コマンド

  コードを表示している List ウィンドウなど、変更されない領域を表示している TRACE32 ウィンドウは常に更新する必要はありません。   MAP.UpdateOnce <アドレス範囲> コマンドを使用すると、ウィンドウの不要な更新を減らすことができます。更新は、プログラムの実行が停止したとき、またはウィンドウが開かれたときに一度だけ行われます。

推奨設定
- コマンド MAP.UpdateOnce <アドレス範囲> を実行して不要な更新を止めます。

Data.LOAD <ファイル> /PlusVM コマンド

  TRACE32は、コードの表示や分析、トレースデータのデコードを行うために、ターゲットメモリからオブジェクトコードを読み取っています。   静的にリンクされたプログラムの場合、オブジェクトコードのコピーをホスト上の TRACE32 仮想メモリ(VM)にロードしておくことで、この読み出しを抑止することが可能です。この動作は /PlusVMオプションで指定します。

推奨設定
- 静的にリンクされたプログラムの場合、オブジェクトコードをTRACE32仮想メモリにロード
  注意:仮想メモリ内のコードとターゲット上のコードは、常に一致させる必要があります。
- AURIX TriCore の場合で、かつ TRACE32 ツール/ターゲットがトレース機能が提供されている場合、必要に応じて MCDS、トレースを無効に設定します。
  コマンド例: MCDS.OFF、Trace.DISable

SYStem.LOG.List コマンド

  SYStem.LOG.List コマンドは、ターゲットに対して TRACE32 がアクセスしたすべてのログを表示することが可能です。(メモリへのアクセスのロギングがデフォルトで設定されています。)このログで、ターゲットとの通信状況が確認可能です。   ログの設定は、SYS.LOG.state ウィンドウで行います。

推奨設定
- SYStem.LOG.List ウィンドウを利用しロギングの状況を確認

GLOBALON/ON コマンドによるイベント駆動型スクリプトの実行

  イベント駆動型 PRACTICE スクリプトを利用する際、システムの応答時間が長くなることがあります。これら、GLOBALON/ON コマンドなどにより、PBREAK、GO、SYSUPなどのターゲット上のイベントによって駆動されるスクリプトです。
  詳細については、当社のサポートにお問い合わせください。

 

リモートデスクトップ接続


  リモートデスクトップ接続ダイアログの「エクスペリエンス」タブの設定で、「接続品質の自動的検出」または、「WAN(10 Mbps 以上、高レイテンシ)」に設定することを推奨します。
  TRACE32で多くのウィンドウを開いた場合に問題が発生する場合は、この「エクスペリエンス」の設定を確認してください。 Support

 

別ホストに USB 接続されたデバッガモジュール環境におけるヒント


  デバッガハードウェアが、リモート環境にあるホストコンピュータに接続されており、そのデバッガを利用する場合を想定しています。

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  最初に、リモートのホスト上で、コマンド t32tcpusb.exe (インストールディレクトリ下、binディレクトリ内)を起動する必要があります。
  ポート番号を指定せずに起動した場合、t32tcpusb.exe はポート 8455 を使用します。(ポート番号を指定する場合は、コマンド引数により “t32tcpusb.exe 8866” のように指定してください。)

  リモートホスト上に、複数のデバッガハードウェアが接続されている場合、TRACE32のコマンドIFCONFIGにより、各デバッガモジュール毎に、固有のデバイス名を命名しておく必要があります。

  デバッガの起動は、図のように T32Start.exe で、デバイス名、リモートホストのIPアドレス、ポート番号を指定して、デバッガを起動します。
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  または、自身の PC 内(リモートPCではない)の TRACE32 起動用設定ファイルに以下のような記載を行います。

PBI=
USB
NODE=<デバイス名>
PROXYNAME=<IP アドレス>
PROXYPORT=<ポート番号>

 

高容量、高電力のターゲット電源制御のヒント


  ターゲットが高容量、高電力の電源を使用している場合、ゼロクロス検出回路を備えた高品質のリモート電源制御装置を利用をお勧めします。



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